2010/9/8

ロシア

イジェアフト、ラーダモデルを受託生産

この記事の要約

昨年8月に破産申請したロシアの自動車メーカー・イジェアフトが、今週にも生産を再開する。国内最大手アフトワズの「ラーダ」を受託生産するほか、韓国の現代・起亜グループとも生産を請け負う方向で交渉が最終盤に入っている。ただ、多 […]

昨年8月に破産申請したロシアの自動車メーカー・イジェアフトが、今週にも生産を再開する。国内最大手アフトワズの「ラーダ」を受託生産するほか、韓国の現代・起亜グループとも生産を請け負う方向で交渉が最終盤に入っている。ただ、多額の債務を履行するだけの収入が確保できるかは不透明で、イジェアフトの存続はいまだ危うい状態にある。ロシア経済紙『コメルサント』が6日付で伝えた。

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イジェアフトは、「ラーダ」の低価格帯モデルである「2104」「2105」、「2107」の3モデルをセミノックダウン(SKD)生産する。年産規模は7万~9万台。現代・起亜グループとの交渉がまとまれば、さらに起亜の「ソレント」、「セラート」と現代の商用車を年6万台製造する見通しだ。

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ただ、イジェフスク本社工場の生産能力は年間22万台に上り、フル稼働にはほど遠い。SKD生産の売上が小さいことや、アフトワズとの契約が1年で切れることも見通しを暗いものとしている。

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イジェアフトは経済危機による需要縮小のあおりを受け、昨年4月、生産をほぼ完全に停止。8月には破産法の適用を申請した。総額150億ルーブルに上る債務のうち、約半分がズベルバンクに対するもので、同行傘下の統一自動車グループ(Obyedinennaya Avtomobilnaya Gruppa:OAG)が管財人としてイジェアフトの再建に当たっている。今回の受託生産もOAGが主導して契約を獲得した。(1RUB=2.7JPY)

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