2010/10/20

ポーランド

独建設大手、洋上特殊作業船をポーランドに発注

この記事の要約

独建設大手のホッホティーフは8日、独海運大手ベルーガ・シッピングとの合弁会社ベルーガ・ホッホティーフ・オフショアを通して、ポーランドの造船会社クリストに洋上風力発電所建設用のジャッキアップ型作業船の建造を発注したと発表し […]

独建設大手のホッホティーフは8日、独海運大手ベルーガ・シッピングとの合弁会社ベルーガ・ホッホティーフ・オフショアを通して、ポーランドの造船会社クリストに洋上風力発電所建設用のジャッキアップ型作業船の建造を発注したと発表した。揚重能力1,500トンのクレーンを装備した積貨重量8,000トンの特殊作業船で、2012年から出動させる計画だ。発注額は公表していない。

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ホッホティーフは、近年開発が急加速している洋上風力発電所の需要拡大に対処するため、特別設計の作業船を導入し、建設・保守作業にかかる時間を大幅に短縮するとともに、効率向上とコスト削減を実現する。発注した特殊作業船は水深50メートルまでの海域に投入でき、タワーの高さが120メートル以上の風力発電機を80基以上設置する能力がある。チャーター船として出動するほか、同社が参加する建設プロジェクトにも投入される。新しい作業船への業界関係者の関心は非常に高く、すでに2隻目の建造も計画中という。

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クリストはグダンスクに本拠地を置く従業員約400人の中堅造船会社。ドイツ、オランダ、ノルウェー、デンマークなど国外からの受注が活発だ。

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