ポーランド政府は17日、ロシア政府と新たなガス供給契約の内容で合意した。現行の契約は20日に失効するため、その前に政府間合意に至ったことで、ポーランドでガス不足が発生する事態は回避された。同国のパヴラク副首相兼経済相によると、合意文書への調印は、同国の石油ガス大手PGNiGとロシアのガスプロムの合弁会社であるパイプライン運営会社EuRoPol Gazとポーランドのガス輸送大手Gaz Systemの交渉が終了した後に行われる予定。ガスプロムのアレクサンドル・メドベージェフ副最高経営責任者(CEO)は2週間以内に調印できると見込んでいる。
\ガス供給契約の更新については、PGNiGとガスプロムが今年1月、来年以降の年間供給量を現行74億5,000立方メートルから102億立方メートルに拡大することで一旦は合意した。だが、欧州連合(EU)が合意内容について、ポーランドに対する割引措置がEUの競争法に違反していると認定したため、新たにEUを加えて交渉が続けられていた。
\今回の取り決めは2022年まで有効で、来年以降の年間供給量は当初の合意通り102億立方メートルに引き上げられる。
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