伊金融大手ウニクレディトは、中東欧でのプロジェクト融資に大きなチャンスがあるとみている。クリーンエネルギーやインフラ整備などの分野で投資が拡大すると予想されるためで、向こう3年間で15億~18億ユーロのプロジェクト融資を行いたい考えだ。
\ウニクレディトのプロジェクト&コモディティーファイナンス部門でコーヘッドを務めるマッシモ・ペコラリ氏によると、中東欧では欧州連合(EU)が掲げる気候変動対策目標の達成に向け、再生可能エネルギープロジェクトへの投資が大きく伸びることが予想される。ウニクレディトは昨年、再可エネルギー事業に約10億ユーロを融資、今年はこれまでに2億3,000万ユーロを融資している。
\一方で、中東欧でのプロジェクト融資事業に参入する金融機関が増加し競争が激化、融資マージンは30%縮小した。また、各国で財政再建を目指し緊縮財政策が導入されたことにより、公共事業を削減する傾向にあることも、プロジェクト融資部門における銀行間の競争を厳しくしている。ただ、プロジェクト融資は他の法人向け事業と比べ利潤が大きく、依然として魅力的であることに変わりはないとペコラリ氏は指摘する。
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