欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)のマルティン・ヴィンターコルン社長はこのほど、ハンガリーの自動車専門ポータルサイト「Autopro.hu」に対して、VWとスズキがスズキのハンガリー工場で小型車を共同生産する可能性を示唆した。VWとスズキは昨年12月に包括提携することで合意しており、ラインアップの拡充や生産・販売での協力、環境関連の技術力強化で相乗効果を見込んでいる。
\ヴィンターコルン社長は「スズキSX4の後継モデルが出るとしたら、(スズキのハンガリー子会社マジャールスズキの)エステルゴム工場で開発される可能性が高い」とコメント。VWが小型クロスオーバーSUV車「SX4」の後継車の開発、生産に参加する可能性を示唆した。Autopro.huによると、VWの独ヴォルフスブルク工場の関係者がすでに頻繁にエステルゴム工場を訪問しているという。
\同工場で委託生産の可能性が持ち上がっていた米ゼネラルモーターズ(GM)傘下の独オペル「アギラ」の次世代モデルについては生産しないことに決まっている。このため、同工場ではまだ余剰能力がある。「アギラ」はスズキがオペルに協力し、スズキの「ワゴンR」をベースにオペルが開発した小型車。同工場では昨年、現行モデルの「アギラ」を約6万台生産した。
\