ロシアの首都モスクワは、市中心部の交通渋滞緩和に向け、渋滞税(コンジェスチョン・チャージ)を導入する方針だ。同市の交通局が20日、ホームページ上で明らかにした。
\モスクワは、8月に発行された米外交専門誌「フォーリン・ポリシー」で、北京(中国)、メキシコシティ(メキシコ)、ラゴス(ナイジェリア)、サンパウロ(ブラジル)と並び世界で最も交通渋滞が深刻な都市に挙げられた。モスクワ市内には公共駐車場が少ないため違法な路上駐車が横行しており、緊急車両の走行に支障をきたすこともしばしば。交通渋滞による経済損失は年間400億ルーブル(13億米ドル)に上ると推定され、ルシコフ前市長の解任理由の一つとなった。
\渋滞税はロンドンやストックホルム、シンガポールなどで導入され成果を挙げている。
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