ポーランド製造業が好調だ。HSBC証券が2日発表した10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.9ポイント増の55.6となり、2004年5月以来で最高、統計開始以来で3番目の高い数値を示した。欧州連合(EU)における需要回復がけん引している。一方、ハンガリー製造業界も穏やかながら着実に成長を続けている。
\HSBC証券によると、ポーランド製造業は12カ月連続で成長を記録した。国内需要の拡大に加え、主要輸出相手国であるドイツからの受注が増えていることが好材料となっている。鉱工業生産及び輸出の伸び率は5カ月で10%以上に達している。今後の見通しについて同証券は、引き続き成長が期待できるが、原料調達費の拡大で利ざやが縮小傾向にある点について注視する必要があると指摘している。
\一方、ハンガリー物流・購買・在庫管理協会(HALPIM)が2日発表したPMI指数(季節調整済)は、前月比1.4ポイント増の51.7となった。同国製造業の景気は過去数カ月間の減速傾向に終止符を打ち、穏やかながら加速にギアが入ったもようだ。PMI指数を算出する基礎データをみると、生産は4.1ポイント増の52.7で年初以来の景気回復傾向を裏付けた。新規受注は4.0ポイント増の57.9、納期は1.5ポイント減の43.6、仕入れ在庫は0.4ポイント減の45.7だった。
\PMI指数は製造業者の購買担当者が報告する新規受注、生産、雇用、納期、仕入れ在庫に関するデータをもとに、それぞれ指数化しその加重平均で表される。50を上回ると景況の改善、下回ると悪化を示す。
\