中東欧最大規模の証券取引所であるポーランドのワルシャワ証券取引所の新規株式公開(IPO)で、機関投資家向け公募価格が仮条件の上限にあたる46ズロチに決定した。国家資産省とワルシャワ証取が10月29日、共同声明で発表した。
\ワルシャワ証取に98.8%出資する政府は、今回のIPOで62%を売却する。配分は機関投資家が70%、個人投資家が30%で、個人投資家の公募価格は43ズロチに設定された。取引は今月9日に開始される。政府は財政赤字の削減のため保有資産の売却を加速させており、今年だけで250億ズロチを調達することを目指している。
\ワルシャワ証取は上場企業数383社、時価総額は1,870億米ドルと、欧州新興国ではモスクワ、イスタンブールに次ぐ規模を誇る。過去10年間で上場企業の数は倍増し、1日の売買代金は3倍に拡大するなど、中東欧で最も急速な成長を見せている。(1PLN=28.64JPY)
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