チェコ電力大手CEZは10月26日、東ボヘミア地方のChvaleticeに天然ガス複合発電(CCGT)プラントを建設する計画を中止すると発表した。投資計画の縮小に伴う措置で、北ボヘミア地方のポツェラディ(Pocerady)に建設するCCGTプラントに資源を集中する。
\CEZのアラン・スボボダ販売部長は、「天然ガス価格は現在、比較的低水準にあるが、それが直ちにCCGTプラントの建設に結びつくわけではない。安価なガスは、電力価格の引き下げにつながり、結局は企業の業績を圧迫することになる」と説明した。なお、中央ボヘミアのメルニクにもCCGTプラントを設立するため準備を進めている。
\CEZは電力価格の上昇を背景に収益を拡大させてきたが、金融危機の影響で電力価格は下落、現在はピークだった2008年を15%も下回っており、回復の兆しは見えていない。こうした状況を受けCEZは10~15年の投資計画を4,300億コルナから3,500億コルナに縮小することを決定。予定していたポーランドのエネルギー大手エネルガや独ステアグの民営化入札への参加も見送った。(1CZK=4.60JPY)
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