エストニア統計局が10月29日発表した9月の鉱工業生産は前年同月比31.1%増となり、2000年の統計開始以来最大の伸びを記録した。輸出回復と内需拡大が奏功した格好。前月比では3.6%増加した。前月の鉱工業生産も前年同月比21.7%増だった。
\品目別では、コンピューター・エレクトロニクス・光学製品が前月比15.8%のプラスとなったほか、自動車(同6.8%)、電気機器(同5.8%)などで伸びが目立った。一方、飲料(同16.1%)、採掘(同12.6%)、ゴム・プラスチック製品(同10.3%)、化学原料・製品(同1.7%)はマイナスとなった。
\主要輸出先であるフィンランドやスウェーデンへの輸出が好調で、9月の輸出高は前年同期から54%拡大(8月は41%増)。国内販売も7%増加した(8月は3%増)。
\エストニア中央銀行は、輸出、内需の回復を追い風に、同国の経済成長率が今年は2.5%、来年は4.2%成長すると見込んでいる。
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