ロシアの原油輸出税が11月から9%引き上げられる。ウラル産原油相場の上昇を受けた措置で、優遇税率が適用される一部油田の原油では引き上げ幅が20%に上る。ブルームバーク通信が10月28日、現地紙『Rossiiskaya Gazeta』の情報として伝えた。
\同紙によると、原油1トン当たりの輸出税は10月の266.5ドルから290.6ドルに、優遇税率は同82.1ドルから98.8ドルに上昇する。また、軽油は191.8ドルから208.1ドル、重油は103.3ドルから112.1ドルに上がる。
\優遇税率の対象となっているのは、「東シベリア太平洋パイプライン(ESPO)」に原油を供給する油田。同パイプラインはユーラシア大陸を横断する形でロシア産原油をアジアに運んでいる。
\ロシアは、国産原油の指標であるウラル産原油の15日から翌月14日までの平均価格に基づいて輸出関税を算出している。直近の平均価格は80.09ドル/バレルだった。
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