オーストリア大手銀行ライフアイゼン・ツェントラルバンク(RZB)の中東欧部門であるライフアイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)が、ギリシャ2位銀行EFGユーロバンクのポーランド子会社であるポルバンクの株式取得に関心を示している。リテール事業の強化が狙いだ。墺経済紙『ヴィルトシャフツブラット』が同行に近い関係筋の情報として報じた。
\ポルバンクは国内8位の銀行で、支店335店舗を通して約80万の顧客を抱える。個人顧客が大半を占めており、国内リテール事業のシェアは4.4%。今年6月末時点の融資残高は51億ユーロだった。同行は2年前から赤字経営で、昨年は約4,000万ユーロの損失を計上した。赤字幅は今年1-3月期に410万ユーロに縮小したが、4-6月期には再び1,440万ユーロに膨らんだ。ただ、不良債権比率は3%台で低めに推移している。
\融資先の3分の2が法人であるRBIは、ポルバンク買収でリテール事業を補完したい考え。ポーランドの支店網も現在の125店から460店に大幅に拡大できる。
\EFGユーロバンクは保有するポルバンク株44.1%を売却する計画で、今月11日まで買収案を受け付けている。ポーランドのメディアによると、RBIのほかにも仏BNPパリバや伊インテサが関心を示しているという。
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