ハンガリー通信最大手のマジャール・テレコムが4日発表した2010年7-9月期の純利益(国際会計基準、未監査)は245億フォリントとなり、前年同期から7.7%増加した。売上高は3.3%減の1,548億フォリントに後退した。
\事業別売上高をみると、固定通信事業が7.8%減の622億フォリント、移動通信事業が3.3%減の817億フォリントに縮小した。一方で、システム統合・IT技術事業は29.2%増の110億フォリントに拡大した。
\営業利益は6.9%減の426億フォリント。営業経費が0.7%増の1,139億フォリントに増加したことが響いた。しかし、金融費用が31%減の72億フォリントに低下したことで、税引き前利益では前年同期並みの354億フォリントを確保した。法人税額は67億フォリントと19.4%減少した。
\財政緊縮政策による通期決算への影響は当初予測より小さくなる見通し。売上高と営業利益(EBITDA)の縮小幅は、それぞれ6%強、7%にとどまる観測だ。従来はそれぞれ6~8%、7~9%が見込まれていた。また、電気通信事業者に課せられる期間3年の特別税で、通期の課税負担は270億フォリント増えると予想される。
\1-9月期の純利益は15.6%減の569億フォリントに後退した。売上高は5.8%減の4,526億フォリントで、うち、固定通信事業が10.1%減の1,862億フォリント、移動通信事業が3.7%減の2,341億フォリント、システム統合・IT事業が6.5%増の324億フォリントとなった。
\営業利益は10.5%減の1,127億フォリントに下降した。営業経費が4.1%増の3,423億フォリントに膨らみ、足を引っ張った。(1HUF=0.41JPY)
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