ルーマニアの国家統計局がこのほど発表した2010年1-9月期の鉱工業生産(季節調整済み)は前年同期比で4%増加した。輸出の好調で製造業が4.6%増加したのに対し、鉱業は8.3%減少した。
\鉱工業売上高は10.8%増加した。製造業は11.7%増、鉱業は7.3%減だった。
\1-9月期の鉱工業新規受注高は26%増加し、1-6月期の23.9%を上回る伸びを示した。9月単月では前年同期比29.9%、前月比でも26.3%の高い上昇率となった。
\今回発表された経済指標に基づき、ING銀行は、7-9月期の国内総生産(GDP)の縮小率が1~2%にとどまった可能性があるとコメントした。同行は従来、2.5%のマイナス成長を予測していた。
\国際通貨基金(IMF)でもルーマニア経済の改善を予測している。10-12月期にGDP成長がプラスに転じ、来年は通期で1.5%の拡大が見込めるという。今年は通期で2%程度のマイナスとなる見通しだ。
\