ワイヤーハーネスメーカーのフジクラが、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)からの新規受注を機に、ルーマニアにおける生産能力を強化する。来年上半期中に、クルージュ・ナポカ工場で新たに630人を採用し、雇用数を倍増させる計画だ。
\VWからの受注規模は1,000万ユーロを超えるもよう。期間は3年で、延長も可能という。今回の増員でクルージュ・ナポカ工場での雇用規模は、金融危機前の水準に回復することとなる。
\ルーマニア子会社のフジクラ・オートモーティブ・ルーマニアは、2001年にスペインのAuxiliar de Componentes Electricos(ACE)が設置したAutomobile Componente Electriceを前身とする。06年にフジクラがACEの株式60%を買収。08年に完全子会社化し、「フジクラ・オートモーティブ」に改名された。
\フジクラはルーマニアのデジにも生産拠点を構えている。同工場は06年の開設で、1,200人が従事している。
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