2010/11/10

CIS諸国

ウクライナ、初のLNG基地建設

この記事の要約

ウクライナは、40億米ドルを投じて同国初の液化天然ガス(LNG)ターミナルを建設する計画だ。同国ではエネルギー供給におけるロシア依存から脱却するため、エネルギー調達ルートの多様化を模索しており、新LNG基地を、中央アジア […]

ウクライナは、40億米ドルを投じて同国初の液化天然ガス(LNG)ターミナルを建設する計画だ。同国ではエネルギー供給におけるロシア依存から脱却するため、エネルギー調達ルートの多様化を模索しており、新LNG基地を、中央アジアや中東・アフリカからの天然ガスの受け入れ拠点としたい考え。

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LNGターミナル建設プロジェクトの責任者であるペトロ・ミロシュニコフ氏が2日、記者会見で明らかにしたところによると、ターミナルの年間処理能力は100億立方メートルで、13年に着工、15年の完成を目指している。建設地は黒海沿岸のオデッサが最有力だが、ムィコラーイウ州オチャコフやクリミア半島のフェオドシアも候補に挙がっている。LNGの調達先についてミロシュニコフ氏は、「北アフリカ、中東、アゼルバイジャンが主要供給国となるだろう」と述べた。

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ウクライナは国内で消費する天然ガスの6割をロシアから輸入しているが、両国は天然ガスの供給・料金設定を巡って衝突を繰り返しており、2006年1月と今年1月にはロシアが天然ガス供給を一時停止。ロシアからガス消費の20パーセントをウクライナ経由で輸入する欧州にも影響が出た。

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