ポーランドのワルシャワ証券取引所は9日、新規株式公開(IPO)を行った。中東欧最大規模を誇る同証取への投資家の関心は高く、取引初日の終値は54ズロチと、公募価格の46ズロチを26%上回った。
\ワルシャワ証取に98.8%出資する政府は、今回のIPOで持ち株63.5%を売却、12億ズロチを調達した。配分は機関投資家が70%、個人投資家が30%で、公募価格は機関投資家が46ズロチ、個人投資家が43ズロチ。機関投資家からの応募倍率は25倍を超えた。アレクサンデル・グラド国有財産相はIPOの成功を受け、「ワルシャワ証取にとって歴史的な日となった」とコメントした。
\ワルシャワ証取は上場企業数394社、時価総額は1,980億米ドルと、欧州新興国ではモスクワ、イスタンブールに次ぐ規模を誇る。過去10年間で上場企業の数は倍増し、1日の売買代金は3倍に拡大するなど、中東欧で最も急速な成長を見せている。
\政府は財政赤字の削減のため保有資産の売却を加速させており、今年だけで250億ズロチを調達することを目指している。(1PLN=28.60JPY)
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