2010/11/17

ポーランド

ポーランドで喫煙法が発効、欧州委勧告に対応

この記事の要約

ポーランドで15日から公共の場での喫煙が禁止された。ホテル、飲食店、職場、電車内、スポーツ施設、遊び場だけでなく、社用車でも禁煙となる。喫煙しているところが見つかった個人に対しては500ズロチまで、禁煙法への対応を怠った […]

ポーランドで15日から公共の場での喫煙が禁止された。ホテル、飲食店、職場、電車内、スポーツ施設、遊び場だけでなく、社用車でも禁煙となる。喫煙しているところが見つかった個人に対しては500ズロチまで、禁煙法への対応を怠った法人に対しては2,000ズロチまでの罰金が科される。

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例外として、100平方メートル以上の施設のオーナーは、喫煙室を設けることが許されている。ただし、部屋の外に煙が漏れないよう、換気装置をつけなければならないし、喫煙室ではたばこを吸うだけで、飲食はできない。喫煙室の整備には2万~5万ズロチが必要とみられ、飲食店主の多くは様子見の姿勢だ。

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禁煙措置に対する飲食店の反応は一様ではない。夏の間に禁煙を実施したワルシャワの人気店「カフェ・クルトラルナ」は、客からの苦情は出なかったとコメント。一方、学生が集まる居酒屋「インデクス」は、酒場での禁煙に反対する態度を公にしている。

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今回の措置は、欧州委員会による「たばこの煙ゼロ勧告」に沿うもの。ポーランドは、欧州連合で11番目、中東欧加盟国中ではスロベニア、ラトビア、ブルガリアに次いで4番目に国内法を整備したことになる。(1PLN=28.60JPY)

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