2010/11/17

ハンガリー

製薬エージス、7-9月期利益が5倍強に

この記事の要約

ハンガリー2位の製薬会社エージスが11日発表した2010年7-9月期(第4四半期)連結決算は、最終利益が28億フォリントとなり、前年同期の5億3,000万フォリントの5倍強に拡大した。営業利益も4倍の41億フォリントに増 […]

ハンガリー2位の製薬会社エージスが11日発表した2010年7-9月期(第4四半期)連結決算は、最終利益が28億フォリントとなり、前年同期の5億3,000万フォリントの5倍強に拡大した。営業利益も4倍の41億フォリントに増大。好調な輸出と利益率の上昇が追い風となった。

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売上高は23.2%増の324億フォリント。国内売上高は84億フォリントで6.2%増加した。国外売上高は独立国家共同体(CIS)諸国や東欧向けの輸出が好調で、30.5%増の240億フォリントに拡大した。最大の輸出先であるロシア向けは、27%増の3,270万ドル。ロシアでは9月1日の医薬品規制改定を前にした駆け込み需要で、8月に売上が急増した。

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販売費は19.4%の144億フォリントに上昇したものの、上昇ペースは増収率を下回っており、粗利益は26.4%の181億フォリントに拡大した。経営・物流費は1.9%増の134億フォリント、研究開発費は10.4%増の29億フォリントだった。

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エージスは10月1日に始まった今期(2011年9月まで)について、売上高で前期比7~8%増を予想。国・地域別では国内が5%増(前期は4%増)、ロシア・CIS諸国がドルベースで8~10%増(ロシア:同12%増、CIS:同25%)、東欧がユーロベースで8%増(同8%)になると見込んでいる。西欧も前期の35%減から1~2%増に転じる見通しだ。

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エージスは今期で2年目に入る3年計画で、新製品30種を市場投入することを予定している。前期はハンガリー市場で7製品、国外市場で9製品を新たに投入した。(1HUF=0.41JPY)

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