チェコ統計局(CSU)が8日発表した2010年9月の鉱工業生産は、前年同月比で12.2%増加した。12.9%増となった前月からやや減速したものの、外需の好調が寄与し高成長を維持した。部門別では、鉱業が28.0%、製造業が11.7%、公益部門が9.0%それぞれプラス。
\製造業の業種別内訳を見ると、エネルギー機器、自動車、トレーラー・セミトレーラーが14.4%、金属製品が27.5%それぞれ増加した一方、飲料は9.5%、家具は8.6%、食品2.0%それぞれ減少した。
\CSUが合わせて発表した製造業新規受注は同14.6%増で、うち外国からの受注は16.3%増だった。従業員50人以上の企業における従業員総数は1.2%減少した。一方、平均の月間名目賃金は3.2%上昇して2万4,116コルナだった。
\大手銀行CSOBのアナリスト、デュフェク氏は今後の見通しについて、「自動車買い替え支援策の終了などにより、主要輸出先である西欧の需要は減少に向かい、10-12月期の鉱工業生産の伸びは7~8%に鈍化する」と予測している。(1CZK=4.59JPY)
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