ルーマニアの石油ガス最大手ペトロムが10日発表した7-9月期(第3四半期)決算の最終損益は1億1,600万レウ(2,760万ユーロ)の赤字に転落した。カザフスタンの資産価値の低下と同国事業向けのドル建て債務の為替差損が利益を圧迫した。
\営業利益(EBIT)は前年同期比62%減の3億3,600万レウ。売上高は6%増の48億1,500万レウだった。原油・天然ガスの生産量はルーマニア市場の需要低迷を受け1%減少した。
\ただ、1-9月期では前年同期比46%増の14億1,000レウの黒字を確保。EBITは41%増の20億1,000万ユーロ、売上高は11%増の131億5,000万レウだった。
\ペトロムは2004年に民営化され、オーストリアの同業OMVが株式の51%を保有する。現在はルーマニア国内に約540店舗、近隣のモルドバ、ブルガリア、セルビアに約270店舗のガソリン・スタンドを持つ東欧最大のエネルギー企業に躍進した。同社の原油・ガス埋蔵量は8億5,400万BOE(石油換算バレル)。最大精製能力は年800メートルトンに上る。(1RON=26.30JPY)
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