ロシア原子力公社(ロスアトム)が風力発電事業に乗り出す。外国の設備メーカーと技術提携を結び、南東欧、東欧、ウクライナに発電施設を設置する計画だ。
\同社は12日の発表で、「ロシア風力発電市場への参入を狙う設備メーカーは多い」として、提携パートナーの獲得に自信を示した。具体的な企業名は明らかにしていないが、インド、中国、欧州の企業と交渉を進めているもようだ。設置国については、ウクライナのほか、ブルガリア、チェコ、トルコを挙げたほか、その他のロシア友好国でも可能性を探っていくという。
\石油やガスを豊富に産出するロシアでは、再可エネに対する注目度が低かった。このため、電力需要に占める風力発電の比率はわずか1%弱にとどまっている。政府は2009年、2020年までに電力需要の4.5%を再可エネでまかなう目標を公式に発表しており、今後の市場動向に注目が集まっている。
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