2010/11/17

ロシア

ガスプロム、アルジェリアで商業規模ガス田発見

この記事の要約

ロシアの天然ガス最大手ガスプロムはこのほど、アルジェリアで初めて商業規模のガス田を発見したことを明らかにした。\ ガスプロムの開発部門であるガスプロムEPインターナショナルのボリス・イワノフ社長によると、今回発見したガス […]

ロシアの天然ガス最大手ガスプロムはこのほど、アルジェリアで初めて商業規模のガス田を発見したことを明らかにした。

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ガスプロムの開発部門であるガスプロムEPインターナショナルのボリス・イワノフ社長によると、今回発見したガス田の産出量は1日当たり7万5,000立方メートル。同社長は、アルジェリアで商業生産が実現すれば、ガスプロムが進出していないスペインやポルトガルなど南欧地域に天然ガスを供給する可能性が開けるとして、今回の発見の意義を強調した。

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同社は3月、アルジェリアの首都アルジェの南600キローメートルに位置するエル・アッセル炭化水素鉱区で試掘を開始した。エル・アッセル鉱区は総面積が3,083キロメートルで、3つの区画が含まれている。ガスプロムは2008年にアルジェリア炭化水素公社(ソナトラック)から同鉱区の開発権の譲渡を受けた。

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ガスプロムはアフリカでの資源開発を加速させており、11年には数億米ドルを投じる可能性があるとしている。アルジェリアやリビアで新たに試掘を行うほか、ナイジェリアでは英蘭系石油大手ロイヤルダッチシェルが保有する資産を取得する方向で交渉を進めている。また、同国で初めてとなる天然ガス商業プロジェクトであるクドゥガス田にも、国営石油会社Namcor、英国の石油会社タロウオル、伊藤忠商事とともに参加している。

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