2010/11/17

CIS諸国

カスピ海諸国の天然ガス輸出、20年までに3倍に

この記事の要約

国際エネルギー機関(IEA)は、9日に発表した2010年版「世界エネルギー見通し」で、カスピ海周辺国からの天然ガス輸出が今後10年間で3倍に拡大するとの見通しを示した。\ IEAは、トルクメニスタン、アゼルバイジャンなど […]

国際エネルギー機関(IEA)は、9日に発表した2010年版「世界エネルギー見通し」で、カスピ海周辺国からの天然ガス輸出が今後10年間で3倍に拡大するとの見通しを示した。

\

IEAは、トルクメニスタン、アゼルバイジャンなどカスピ海周辺国の天然ガスの輸出量は、09年の300億立方メートルから20年までに1,000億立方メートルに達するとの予測を示し、「カスピ海諸国は世界のエネルギー安定供給に大きく貢献できるポテンシャルを持っている」と指摘する。

\

カスピ海周辺で産出する天然ガスは現在、トルクメニスタンからウズベキスタン、カザフスタンを中継するトランスアジアパイプラインによって中国に輸出されている。また、ロシアへのエネルギー依存からの脱却を目指す欧州諸国も、ナブッコ・パイプラインを通じてカスピ海産ガスの輸入を計画している。

\

IEAによると、カスピ海周辺国では石油の生産も拡大しており、2025~30年の間に540万バレル/日と、ロシアの現在の生産量の約半分の水準に達するとしている。

\