ポーランド政府は電力大手の国営エネアの株式売却を仕切り直しする。政府は10月末、同国の実業家ヤン・クルチク氏が率いる投資会社クルチク・ホールディングに独占交渉権を供与。独占交渉の期限が切れた今月4日には、クルチク氏がエネア株を取得する契約に調印したというニュースが流れた。だが、17日に国有財産省は同報道を否定し、クルチク氏との交渉と並行して、最終選考に残った他の企業との交渉を再開する意向を明らかにした。
\現地紙『Parkiet』によると、クルチク氏も最終選考に残った仏GDFスエズも国有財産省の決定に驚かされたという。クルチク氏は政府から正式な知らせを受けていないと説明。GDFも交渉再開に応じるかどうかを明らかにしなかった。
\政府は保有するエネア株式60.43%のうち51%を56億ズロチで売却する計画で、来年3月末までに民営化するとしている。(1PNL=28.09JPY)
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