2010/11/24

ポーランド

保険最大手PZU、7-9月期は21%の減益に

この記事の要約

ポーランドの保険最大手PZUが15日発表した2010年7-9月期の純利益は7億430万ズロチとなり、前年同期から21%減少した。PZUは今年5月の新規株式公開(IPO)に先立ち、旧株主に対し特別配当を実施。その際に資本準 […]

ポーランドの保険最大手PZUが15日発表した2010年7-9月期の純利益は7億430万ズロチとなり、前年同期から21%減少した。PZUは今年5月の新規株式公開(IPO)に先立ち、旧株主に対し特別配当を実施。その際に資本準備金から128億ズロチを取り崩し、昨年の配当金支払い額は計136億5,000万ズロチに上った。これにより、資本基盤がぜい弱化し、運用益が30%減の3億9,590万ズロチに減少。2期連続の減益となった。

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保険料収入は、赤字経営の自動車保険部門を縮小したため、前年同期からわずかに減少した。同部門は競争激化でマージンが下落しており、アナリストの中には同部門の縮小を評価する意見もある。

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なお、PZUの大口株主である蘭保険大手ユーレコは18日、保有するPZU株12.9%を市場経由で機関投資家に売却すると発表した。売却額は計41億ズロチに上るもようだ。(1PNL=28.09JPY)

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