2010/11/24

ハンガリー

石油・ガスMOL、第3四半期の業績が大幅改善

この記事の要約

ハンガリーの石油・ガス最大手MOLが17日発表した2010年第3四半期決算は、純利益が921億フォリントとなり、前期の赤字(432億フォリント)から黒字に転換した。前年同期の7倍に達する増益には、川上事業が好調だったこと […]

ハンガリーの石油・ガス最大手MOLが17日発表した2010年第3四半期決算は、純利益が921億フォリントとなり、前期の赤字(432億フォリント)から黒字に転換した。前年同期の7倍に達する増益には、川上事業が好調だったことに加え、フォリント高により金融収支が413億ユーロの大幅黒字となったことが貢献した。

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川上事業は、石油・ガス価格の上昇とシリアとクロアチアの洋上油田プロジェクトの生産量拡大により、営業利益が前年同期の2倍の817億フォリントに上った。下流事業も、低調だった前年同期を大きく上回る385億フォリントを確保した。ディーゼルなど精製品の売上マージンは引き続き過去平均を下回っているが、販売量が拡大し増益につながった。一方、ガス・電力事業は7月のガス料金引き上げが据え置かれた影響で利益が半減した。

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財政再建策の一環で今年からエネルギー企業に緊急特別税が課されることが先ごろ決まったため、第3四半期決算に1-9月分として198億フォリントを引き当てた。また、ブルガリア子会社INAのリストラコストとして155億フォリントも計上した。(1HUF=0.41JPY)

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