ロシア国家統計局（ロススタット）が16日発表した10月の鉱工業生産は前年同月比で6.6％増となり、6.2％だった9月の上昇率をさらに上回る力強い伸びを示した。前月比（季節調整前）では4.2％の上昇。自動車などの製造業がけん引した。
\10月の製造業生産高は前年同月比で9.9％増加した。なかでも、乗用車は120％、トラックは97％と大幅に伸びた。
\欧州ビジネス協会の調べによると、10月の乗用車・小型商用車販売台数は18万8,478台で前年同月比62％の急増を記録した。政府による新車買い替え奨励策を背景に、今年の販売台数は当初予測を上回る見通しだ。
\ロシア経済は昨年、7.9％の記録的な落ち込みを見せた。しかし、資源価格の高騰と国内需要の拡大に支えられ、今年に入って急成長が続いている。
\ロシア政府は9月に今年の経済成長予測を従来の4％から4.4％に上方修正した。ただ、7-9月期は物価上昇による購買力減少や干ばつの影響で2.7％に減速しており、その達成は難しいという見方もある。世界銀行は今月に入って、予測値を4.5％から4.2％に引き下げた。ウニクレディト銀行の最新予測も3.4％と慎重だ。
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