2010/11/24

ロシア

ガスプロムとナフトガスの統合、まず合弁会社設立

この記事の要約

ロシアのガス最大手ガスプロムとウクライナの国営ナフトハズの統合構想に具体化の動きが出てきた。ガスプロムのミレル社長とウクライナのボイコエネルギー相は17日、モスクワで会談し、統合の第一段階として両社が資産を拠出して合弁会 […]

ロシアのガス最大手ガスプロムとウクライナの国営ナフトハズの統合構想に具体化の動きが出てきた。ガスプロムのミレル社長とウクライナのボイコエネルギー相は17日、モスクワで会談し、統合の第一段階として両社が資産を拠出して合弁会社を設立する方針を固め、両社の資産評価に取り掛かることで合意した。ネットニュース『ユーロオブザーバー』がガスプロムの公式発表として報じた。

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ミレル社長は、「合弁会社設立は両社の事業提携を発展させる上で必要であり、全く論理的なステップだ」としている。合弁会社の資産として、ガスプロムがアストラカンとヤマルのガス田を拠出してナフトハズが共同利用できるようにする一方、ナフトハズはガスパイプラインを提供してガスプロムに共有権を与えるという形が想定される。

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ガス大手2社の統合構想は、ロシアのプーチン首相が今年4月末にウクライナのアザーロフ首相と会談した際、両国のエネルギー安全保障の一段の緊密化を目的として両社の統合を提案したことにさかのぼる。当初はガスプロムによるナフトハズの吸収合併を懸念する声も上がっていた。

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