2010/12/1

ポーランド

グダニスク造船所、風力発電機の生産開始

この記事の要約

ポーランドのグダニスク造船所はこのほど、風力発電機の生産を開始した。事業多角化を通じて新たな収益源を確保するのが狙いで、将来的には風力発電機の欧州におけるリーディングカンパニーとなることを目指す。\ 今回稼動を開始した生 […]

ポーランドのグダニスク造船所はこのほど、風力発電機の生産を開始した。事業多角化を通じて新たな収益源を確保するのが狙いで、将来的には風力発電機の欧州におけるリーディングカンパニーとなることを目指す。

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今回稼動を開始した生産ラインは、陸上用と海上用の風力発電機を製造する。投資額は2,500万ズロチ(630万ユ-ロ)で、年産能力は100基。既に独風力発電大手ノルデックスから10基を受注した。2年後には工場棟の増設に着手し、年産能力を300基に拡大する計画だ。

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東欧民主化の象徴となったポーランドの自主管理労組「連帯」発祥の地として知られる同造船所は、全盛期に従業員約1万7,000人を抱え、旧ソ連に多数の船舶を供給していた。民主化後は西欧やアジア諸国との激しい競争にさらされ、経営不振に陥ったが、大幅な合理化と事業再編を進め、09年には3,200万ズロチの黒字を計上した。

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