ブルガリアは、中国からの投資を積極的に誘致する考えだ。11月23日、ロンドンで開催された国際ビジネスフォーラムに出席したシメオン・ジャンコフ財務相は、「中国は21世紀の経済大国だ」と述べ、インフラやエネルギーなどの分野で中国からの投資に期待感を表明した。
\同財務相によると、政府はこのほど中国の投資家誘致に向けたイニシアチブをまとめ、今後数カ月にわたり、集中的に中国に働きかけを行う方針。すでに原子力発電所の建設プロジェクトへの投資に関心を示す企業が現れているという。中国企業による大型投資案件としては、SUV最大手の長城汽車が、北西部ロヴェチで2011年から自社ブランド車を合弁生産するプロジェクトが挙げられる。およそ8,000万ユーロを投資し、SUV、ピックアップ、乗用車2種を年間5万台生産する計画だ。
\ブルガリアは、法人税と所得税の税率は10%と欧州連合(EU)加盟国で最も低く設定するなど、外資誘致に積極的に取り組んでいる。同国の経済成長率は09年に世界的な金融危機のあおりを受け5.1%のマイナスに落ち込んだが、今年7-9月期は前年同期比0.2%増となり、6四半期ぶりにプラスに転じた。11年は3.7%のプラス成長を予想している。
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