ロシア連邦議会の下院は11月24日、来年度および2012~13年度の政府予算案を賛成314、反対89、棄権1で承認した。イタルタス通信が報じた。
\同案によると、来年度の歳入は国内総生産(GDP)比17.6%の8兆8,000億ルーブル、支出は10兆6,000億ルーブルで、財政赤字は1兆8,000億ルーブル(GDP比3.6%)となる。アレクセイ・クドリン財務相によると、今年度の財政赤字はGDP比4.6%に上る見通しのため、来年度予算案では赤字幅が縮小することになる。政府は財政赤字の大半を国内金融市場からの政府借入金や国有財産の民営化による収入等で賄う予定だが、さらに国際金融市場向けに3年以内の中短期国債を年間70億ドル発行する計画もある。
\予算案では、来年度のインフレ率は6.5%以内に抑えられ、GDPは504億ルーブルになると見込んでいる。対ドル為替相場は1ドル=30.5ルーブル、石油価格は保守的に見積もって今年の水準からほぼ横ばいの1バレル75ドル前後と試算している。(1RUB=2.66JPY)
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