ロシアにおける今年の穀物収穫量は6,030万トンとなり、過去最高を記録した昨年実績を38%下回った。夏の干ばつが原因。昨年は9,710万トンだった。
\小麦は3割減の4,350万トン。一方で米と大豆は大きく伸びた。
\ダウジョーンズ通信が、現地紙RBCのインタビュー記事として伝えたところによると、ロシア穀物生産者組合では来年前半中にロシアが穀物輸入に迫られると予測している。国内の年間需要(7,700万~7,800万トン)を考慮すると、備蓄の最低レベルである1,000万~1,200万トンを下回るのは時間の問題との見方だ。特に飼料が不足する見通しという。
\ロシア政府は8月、干ばつを受けて穀物禁輸措置を導入した。9月にその期限を当初予定の年末から来年の収穫期(11月)まで延長している。
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