ハンガリー中央統計局が11月末発表した2010年10月の生産者物価指数(PPI)は、前年同月比で7.1%上昇した。PPIは昨年末に上昇に転じて以来、上げ足を速めていたが、8月に9.0%、9月に7.9%と鈍化傾向にあり、インフレ圧力が弱まってきた。前月比ではマイナス0.8%、今年1-10月累計では前年同期比プラス6.6%となっている。
\国内市場のPPIは前年同月比プラス10%で、8月の10.5%、9月の9.7%に続き高止まりしている。なかでも、エネルギー価格が14.6%で価格上昇をけん引。製造業は9月の7.1%から7.4%に上昇した。製品分野別に見ると、コークス・石油精製品が23.7%、化学原料・中間製品が14.6%、基礎金属・加工品が13.6%で、特に顕著なインフレを示している。消費財は1.2%の小幅上昇にとどまった。
\一方、輸出市場のPPI上昇率は、前年同月比で8月7.6%、9月6.2%、10月4.4%と大きく減速している。前月比では9月が1.1%、10月が1.3%とそれぞれ低下を示した。
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