スロバキア議会は11月30日、付加価値税(VAT)の税率変更に関する法案を承認した。来年1月1日からVAT税率を19%から20%に引き上げる一方、農家の庭先販売品に対する6%の課税は廃止される。
\VAT税率の引き上げは、ラディツォバー首相率いる中道右派政権が財政健全化策の一環として実施される。同政権は、財政赤字を対国内総生産(GDP)比で今年の7.8%(見込み)から13年までに欧州連合(EU)の安定・成長協定の財政規律で定める3%以下に削減することを目標としている。なお、VATの引き上げは時限措置であり、財政赤字比率が3%以下に抑制された時点で19%に戻される。
\VAT税率の引き上げを巡っては与党と野党が激しく対立。最大野党スメルのペテル・カジミル議員は、「両親と子供2人の平均的な世帯で月10ユーロの負担増となる」と批判している。
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