トルコの民間最大手銀行であるイシュバンク（Turkiye Is Bankasi）がブルガリアに進出する。今後の成長が期待できるバルカン地域で事業を展開するための基盤を構築する方針だ。ブルガリア日刊紙『Dnevnik』が2日、同国中銀から得た情報として報じた。
\同紙によると、イシュバンクはドイツ法人を通してブルガリアの首都ソフィアに支店を開設する。欧州連合（EU）域内で営業している金融機関が他のEU加盟国に支店を開設する場合、新たな営業許可を取得する必要はなく、支店を開設する国の中銀に届け出て承認を受けるだけで済む。イシュバンクのドイツ法人はすでに独金融監督庁（BaFin）から仮承認の通知を受け、ソフィア支店の開設準備を開始したという。
\イシュバンクは総資産でトルコ最大の民間銀行で、今年9月末の総資産額は864億ドル。1-9月期の純利益は16億4,600万ドルだった。融資残高は405億ドル、預金残高は557億ドルに上る。
\同行はドイツ法人を通して欧州で14支店（ドイツに11店、フランス、スイス、オランダに各1店）を展開している。10月末にはモスクワにある小規模商業銀行バンク・ソフィアを買収した。ブルガリアのほかイラク、アゼルバイジャン、エジプト、シリアでも支店開設の許可を取得しており、西欧以外でも事業を強化することを計画している。
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