2010/12/8

ロシア

風力発電、成長に期待

この記事の要約

ロシアでは風力発電の普及が遅れている。環境情報会社クリーンデックスのまとめによると、風力発電の設置容量は18メガワット(MW)であり、過去4年間の新規導入容量は4MWにとどまった。\ ロシア政府は、総発電量に占める再生可 […]

ロシアでは風力発電の普及が遅れている。環境情報会社クリーンデックスのまとめによると、風力発電の設置容量は18メガワット(MW)であり、過去4年間の新規導入容量は4MWにとどまった。

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ロシア政府は、総発電量に占める再生可能エネルギー発電の割合を2020年までに4.5%に引き上げることを目標に掲げており、先ごろ再生可能エネルギー業者に対する支援措置を公表した。系統接続の費用の負担や買い取り制度を導入する内容で、支援対象は発電容量25MW以下の設備となる。ただ、買い取り価格など具体的な内容は固まっていない。風力発電業者Went-Rusのセルゲイ・トゥリャコフ副社長は、「買い取り価格が1キロワット当たり2.5ルーブル前後に設定されれば、風力発電への投資が進む」として、買い取り価格を速やかに決定するよう政府に要望した。

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ロシア風力エネルギー協会(RAWI)によると、国内約30カ所で風力発電パークの建設が計画されており、総容量は6,500MWに上るという。広大な国土を持つロシアの風力発電市場の潜在性には国外の投資家からも注目が集まっており、デンマークの風力発電機大手ヴェスタスは先ごろ、ロシアに子会社を設立した。同社は「ロシアには巨大な風力発電のポテンシャルがある」としており、南部を中心に投資を行う考えを示している。(1RUB=2.67JPY)

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