2010/12/15

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリアと中国、貨物幹線整備で協力

この記事の要約

ブルガリアのツヴェトコフ運輸相と中国の劉志軍鉄道部長は7日、鉄道輸送分野における相互協力に向けた覚書に調印した。中国から欧州への輸出増加を背景に、両地域を結ぶユーラシア幹線を整備するプロジェクトの一環。トルコ国境から首都 […]

ブルガリアのツヴェトコフ運輸相と中国の劉志軍鉄道部長は7日、鉄道輸送分野における相互協力に向けた覚書に調印した。中国から欧州への輸出増加を背景に、両地域を結ぶユーラシア幹線を整備するプロジェクトの一環。トルコ国境から首都ソフィアまで高速路線を建設することを目的としている。

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覚書によると両国は、◇ブルガリアを経由するユーラシア幹線輸送事業◇既存インフラの近代化◇高速機関車・車両など新技術の開発◇専門家の交流――で協力を進める。まず、中国の専門家グループがブルガリアを訪問し、欧州連合(EU)基準を満たす機関車・車両をブルガリアで共同生産する可能性を探る予定だ。

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ブルガリアのキチェフ副運輸相が現地紙『Standart』に語ったところによると、政府は今回の協力を通じて、ブルガリアを新鉄道幹線のルートに確実に組み込むことを狙っている。主に中国企業がプロジェクトに出資する見通しで、時速250キロの高速貨物輸送を実現するとしている。設備は独シーメンスの製品を採用する案が有力だ。

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ツヴェトコフ運輸相は、李盛霖中国交通運輸相とも会談し、水運・空運分野における協力具体化に向けた専門家グループの設置について話し合った。

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