ドイツ総合電機メーカー、シーメンスのロシア子会社は9日、モスクワ郊外のスコルコボ新ハイテク産業都市における同社初のプロジェクトとして、生物医学または核医学分野における開発テーマを採り上げる可能性が強いと発表した。来年末までに最終決定する予定だ。プロジェクト規模は明らかにしていないが、類似プロジェクトの予算が最大400万米ドルに上ることを指摘している。
\シーメンスは今年7月にスコルコボ財団と覚書を交わし、財団理事会の一員となった。同財団は国外の大手企業や学術機関の誘致活動を展開中で、8日には独ミュンヘンで説明会を開催した。電力のエーオンや自動車部品のロバート・ボッシュ、オーストリア建設最大手のStrabagなど有名企業が出席し、開発提携の可能性などについて活気ある討論が行われたという。シーメンスでは、今後2カ月以内に2~3件のプロジェクトが具体化すると予想している。また、スコルコボ財団は欧州のほか、日本の企業・研究機関にも熱い視線を送っているもようだ。
\スコルコボ産業都市は、今後3~6カ月で計画段階を終え、2012年末までに建設工事を完了、2013年に稼動する予定となっている。
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