スロベニアの製造業は外需主導で急速に回復している。独紙『NfA』が、スロベニア統計局のデータをもとに伝えたところによると、今年1~8月は主要製造業の多くで受注と生産が前年同期から2けたの伸びを見せた。
\製造業最も大きな比重を占める自動車産業は、8月の新規受注が前月比38.1%増、1~8月に前年同期比16.9%増にそれぞれ拡大。1~8月の自動車生産は、前年同期比20.6%増と好調だった。機械設備産業は、1~8月の生産が前年同期比2.2%増と小幅の伸びにとどまったものの、新規受注は44%と大きく伸びた。受注の57.6%は海外が占めた。化学産業は、生産が前年同期比14.9%、新規受注は4.4%それぞれ拡大した。海外からの受注が10.2%増加した一方、国内受注は12.8%減少しており、外需が回復をけん引していることが分かる。家電産業は、生産が32.6%、受注が29.8%それぞれ増加した。国内受注は29.5%増、国外が29.9%増と、内外ともに好調だった。
\製造業が順調な回復を見せる一方、建設業界は低迷から脱却できずにいる。1~8月の完工高は前年同期から16.9%減少。内訳は、土木が21.1%、建築が10.8%それぞれマイナスとなった。オーストリアの市場調査会社IMADによると、11年の建設業界の成長率は3%となる見通しだ。
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