独エネルギー大手RWEは10日、再生可能エネルギー子会社RWE Innogyがポーランドに建設した2つの風力発電所、「Piecki」と「Tychowo」が稼働を開始したと発表した。2009年10月には北東部スヴァウキの風力発電所が稼働しており、今回の新設施設を合わせるとRWEのポーランドにおける風力発電能力は108メガワット(MW)に拡大した。
\ポーランド北東部で運転を開始した「Piecki」の発電能力は32MW。スペインのガメサ製の発電タービン16基が、3万世帯の電力需要に相当する年6万メガワット時(MWh)を発電する。これにより、二酸化炭素(CO2)の排出を年6万トン削減できるという。同発電所はRWEと独ダルムシュタットの南ヘッセン電力会社(HSE)の共同プロジェクトで、HSEが49%出資している。
\「Tychowo」はドイツと国境を接する北西部の西ポモージェ県にあり、発電能力は34.5MW。独シーメンス製のタービン15基の発電量は年6万5,000MWhで3万2,000世帯の需要をカバーできる。CO2排出量の削減効果は年6万5,000トンになる見通し。
\ポーランドの風力エネルギー団体によると、同国の風力発電の総設備容量は昨年9月までに1,100MWとなり、1GW(1,000MW)の大台を突破した。同国政府は2020年までに6.1GWまで拡大する目標を掲げており、RWEは今後もポーランドでの風力発電事業を強化していく方針だ。
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