ルーマニアの2010年たばこ輸出額は約3億6,000万ユーロとなり、輸出全体の1%を占めた。米国のフィリップモリスと、日本たばこ産業の国際部門JTインターナショナル(JTI)はルーマニア輸出企業ランキングでも上位につけている。同国輸出入業者連盟(ANEIR)のデータとして『ジアルル・フィナンチャル』紙が伝えた。
\JTI Romaniaによると、日本たばこは1993年にルーマニア事業を開始した。ドイツから同国に「キャメル」を輸入するのが最初の業務だったが、2009年からはブダペスト近郊のピペラ工場で生産した「キャメル」を逆にドイツへ輸出している。欧州連合(EU)で販売するノンフィルターたばこの生産はすべてピペラ工場が担っているという。輸出先は欧州に限らず、南米からアジア、オーストリアまで広がっている。ピペラ工場の2010年の輸出比率は前年から15ポイント増えて35%に拡大した。JTIのルーマニア事業売上高は2009年に8億2,000万ユーロを超えた。従業員は現在850人。
\ルーマニアのたばこ市場はブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)、フィリップモリス、JTIの国際大手3社が支配する。市場規模は20億ユーロ以上と推定され、一般消費財市場で最も大きな割合を占める。
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