2011/2/2

ロシア

ロスネフチとエクソンモービル、黒海油田の探査・開発で提携

この記事の要約

ロシアの石油最大手ロスネフチと米同業エクソンモービルは1月27日、世界経済フォーラムが開かれているスイスのダボスで、黒海油田を共同で探査・開発すると発表した。事業規模は10億ドル。合弁会社を設立し、探査段階では折半、開発 […]

ロシアの石油最大手ロスネフチと米同業エクソンモービルは1月27日、世界経済フォーラムが開かれているスイスのダボスで、黒海油田を共同で探査・開発すると発表した。事業規模は10億ドル。合弁会社を設立し、探査段階では折半、開発・生産段階ではロスネフチが66%、エクソンモービルが33%出資するという。

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両社が開発する鉱区は、ロスネフチが採掘権を持つロシア領黒海のTuapse沈滞帯。沿岸に近く、面積は1万1,200平方メートルに及ぶ。推定原油埋蔵量は72億バレル。2012年に掘削を開始する計画だ。

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ロシアの原油埋蔵量は世界全体の5.6%を占めるが、生産量は同13%とさらに高い。主要な収入源である原油を今後も安定生産するためには、欧米企業の高度な技術を利用して地質的なリスクが高い海底資源を開発していく必要がある。ロスネフチはすでに昨年6月、米シェブロンと合弁会社を設立し、黒海のVal Shatskogo鉱区を共同開発することで合意している。

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さらにロスネフチは先月14日、北極圏における石油・ガスの共同探査・採掘のため、英ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)との株式持合いで合意した。両社は、ロスネフチが採掘権を持つ北極圏カラ海の3鉱区で共同探査を実施する。

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