ロシア国営銀行ズベルバンク(ロシア貯蓄銀行)が同国の大手投資銀行トロイカ・ディアローグを買収する。投資部門を新設、強化することが狙い。現地経済紙『ベドモスチ』が3日報じた。
\同紙によると、ズベルバンクはトロイカの株式80%を7億2,450万ユーロで買収する。うち43.6%はトロイカのワルダニヤン最高経営責任者(CEO)や他の役員から、36.4%は南アフリカ最大手のスタンダード銀行から取得する。残り20%も2~3年の間に買収するという。正式な取引は今月25日に開催されるズベルバンクの監督委員会の承認を経て成立する見通しだ。
\ズベルバンクは、資本金225億ユーロ(9,152億ルーブル)で、ロシア、東欧で最大手の銀行。2010年1-9月期は27億ユーロの利益を計上した。一方、トロイカの運用資産残高は34億7,000万ユーロ。09/10年度は3,596万ユーロの赤字だった。
\なお、ロシア政府は民営化政策の一環で、ズベルバンクの政府保有株を50%以下に引き下げることを計画している。同行のゲルマン・グレフCEOも先ごろ、政府の株式保有率を拒否権が行使できる最低数に制限すべきだと提案した。
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