ウズベキスタンのカリモフ大統領の8日の来日を控えた7日、両国政府はウランやレアメタルなどの資源開発で協力することで合意し、海江田経済産業相とサイドヴァ対外経済関係投資貿易相が覚書に署名した。
\経済産業省所管の独立行政法人JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)とウズベキスタンの地質鉱物資源国家委員会は今後、特定の鉱区での探査・開発や合弁会社への日本企業の参入など具体的な協力の形を検討していく。また、ウズベキスタン国営のナボイ鉱山製錬コンビナート社も加え、ウラン鉱山廃さいからレアメタルを回収する事業を具体化する。レアメタル回収の研究開発を共同で進め、回収事業を行う合弁会社を設立する計画だ。
\日本は世界の原子力発電ブームを背景に、官民一体で国外での原発プロジェクト受注を目指している。ウランが豊富なウズベクとの関係強化で、原発の燃料であるウランを確保し、受注競争を有利に進めたい考えだ。ウズベキスタンの日本へのウラン輸入量は約550トンで、6番目に多い。また、レアメタルは省エネ・環境対応製品の多くに使用され需要が拡大しているが、日本はその大半を主に中国からの輸入に依存しており、安定調達のため供給源の多様化が急務となっている。
\ \■伊藤忠はウランの長期購入契約を締結
\ \伊藤忠商事は7日、経済産業省で両国の経済相の立会いの下、ナボイ鉱山製錬コンビナート社とウランの長期購入契約を締結した。契約期間は10年間。購入量は明らかにしていない。伊藤忠は購入したウランは国内の電力会社に供給するとしている。
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