2011/2/23

ポーランド

1月の賃金、前年同月比5.0%増

この記事の要約

ポーランド中央統計局(GUS)が16日発表した2011年1月の賃金統計によると、民間企業雇用者の平均月間賃金は3,392ズロチと、前年同月比で5.0%上昇した。前月比では11.9%の減少となったが、GUSでは1月は例年季 […]

ポーランド中央統計局(GUS)が16日発表した2011年1月の賃金統計によると、民間企業雇用者の平均月間賃金は3,392ズロチと、前年同月比で5.0%上昇した。前月比では11.9%の減少となったが、GUSでは1月は例年季節的な要因から賃金が減少すると説明している。

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1月の民間企業の雇用者数は前年同月比3.8%増の550万人で、増加幅は市場予想の2.5%を上回った。中央銀行のマレク・ベルカ総裁は16日夕、「1月の雇用者数は驚くべき増加を示した。この数字は、失業率が高水準にあっても労働市場の状況は悪くはないということを示している」と述べた。先ごろ発表された1月の失業率は13.1%と、前月から0.8ポイント悪化した。

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15日にGUSが発表した1月のインフレ率は3.8%と、1年9カ月ぶりの高水準を記録した。大手銀行BZ WBKのアナリストは、1月の賃金上昇でインフレ圧力が鮮明になったとして、中央銀行は来月初めの政策理事会会合で利上げに踏み切る可能性が高いとの見方を示した。(1PLN=28.78JPY)

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