2011/2/23

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア経済、10年第4四半期に大幅な伸び

この記事の要約

ブルガリア国家統計局(NSI)がこのほど発表した2010年第4四半期の国内総生産(GDP、速報値))は、前年同期比2.1%増、前期比1.7%増となった。10年GDPは前年同期比で上半期がマイナス、第3四半期が0.3%増、 […]

ブルガリア国家統計局(NSI)がこのほど発表した2010年第4四半期の国内総生産(GDP、速報値))は、前年同期比2.1%増、前期比1.7%増となった。10年GDPは前年同期比で上半期がマイナス、第3四半期が0.3%増、前期比では第1四半期が0.5%減、第2が0.5%増、第3が0.3%増と推移。これと比較すると第4四半期は大幅な伸びを示した。通年では前年比0.3%増と微増にとどまるが、09年の5%減からプラスに転じた。

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第4四半期は経済全体の粗付加価値が前年同期比0.8%増(前期比0.4%増)となった。最終消費支出と総資本形成は前年同期比でそれぞれ1.3%減、2.1%減と縮小したが、前期比では各4.1%増、2.8%増となり、10年で初めてプラスに転じた。

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モノとサービスの輸出は前期比で3.9%減。輸入は2.3%増加した。前年同期比では輸出は10.7%拡大。個人消費も同11.3%増と大きく伸びた。

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経済部門別では、農業と製造業が前年同期からそれぞれ4.8%、3.6%増加。一方、サービスは1.8%減少した。

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ブルガリア政府は、内需と外需の回復を背景に11年の経済成長率を3.6%と見込んでいるが、野党は楽観的と批判。欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)は2.6%と予想している。

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