2011/2/23

ロシア

ドイツ銀、ロシア取引システムの株式売却

この記事の要約

ドイツの銀行最大手であるドイツ銀行はこのほど、ロシア第2の証券市場であるロシア取引システム(RTS)の保有株9%を売却したと発表した。売却先や取引額などの詳細は明らかにしていない。RTSとロシア銀行間通貨取引所(MICE […]

ドイツの銀行最大手であるドイツ銀行はこのほど、ロシア第2の証券市場であるロシア取引システム(RTS)の保有株9%を売却したと発表した。売却先や取引額などの詳細は明らかにしていない。RTSとロシア銀行間通貨取引所(MICEX)の合併計画が背景にあるとみられる。

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RTSは今月1日、競合で国内最大手のMICEXとの合併を発表した。MICEXはRTS株主のルネサンス・キャピタル(9.4%)、アトン(9.8%)、アルファ銀行(9.6%)、トロイカ・ディアローグ(10.8%)、ダ・ビンチ(14.9%)から株式を計53.7%買収しRTSの経営権を握る予定だ。MICEXの企業価値は34億5,000万米ドル、RTSは11億5,000万ドルと推定される。

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両証取の統合は、モスクワを上海やドバイのような国際金融センターに育てるというメドベージェフ大統領の構想実現に向けた動きの一環とみられている。(東欧経済ニュース2月9日号「2大証券取引所が統合へ」を参照)

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