2011/3/9

ポーランド

KGHM、同業3社と買収交渉中

この記事の要約

銅生産で欧州2位のポーランド鉱山大手KGHMは今年、銅山3社の買収を計画している。1日付の英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』によると、今年の投資総予算90億ズロチのうち、75億ズロチを買収に充てる。ヴィルト社長は「鉱山 […]

銅生産で欧州2位のポーランド鉱山大手KGHMは今年、銅山3社の買収を計画している。1日付の英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』によると、今年の投資総予算90億ズロチのうち、75億ズロチを買収に充てる。ヴィルト社長は「鉱山会社にとって企業価値を増やす唯一の方法は新しい資産の買収」と説明した。買収先はカナダの2社と南米の1社で、買収交渉はかなり進捗しているという。

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KGHMの今年の生産計画は、銅が54万3,000トン、銀が1,000トン。買収が実現すれば、銅生産高は2013~14年に70万トンに達する見通しだ。今年は1トンあたりの銅価格が現状の9,882米ドルから8,200米ドルに下落すると予測している。純利益はポーランド企業として過去最高の48億ズロチを目指す。

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同時に、銅事業への収益依存度を下げるためエネルギー事業に力を入れ、2018年までに総売上高の約3割を占めるまでに事業を強化する。この目的で国内電力第2位のタウロンへの資本参加を計画している。同社は現在、世界第2位の銀生産でも首位を目指している。(1PLN=28.82JPY)

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