2011/3/9

ポーランド

ポーランドの原発着工は14年に=日立GEニュークリア・エナジー

この記事の要約

日立GEニュークリア・エナジー(GEH)は1日、ポーランドの原子力発電所建設計画について、「2020年の稼働を目指すなら14年に着工する必要がある」との見解を示した。GEHはポーランド国営電力会社ポルスカ・グルパ・エネル […]

日立GEニュークリア・エナジー(GEH)は1日、ポーランドの原子力発電所建設計画について、「2020年の稼働を目指すなら14年に着工する必要がある」との見解を示した。GEHはポーランド国営電力会社ポルスカ・グルパ・エネルゲティチナ(PGE)が建設する同国初の原発に原子炉など発電設備を提供するサプライヤー候補の1つ。他に、東芝傘下の米原発大手ウェスチングハウス(WH)と仏電力公社(EDF)・アレバの企業連合が候補に挙がっている。

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ポーランド政府は2030年までに国内発電能力の16%(6,000メガワット)を原発で賄う方針で、今年6月末までに原発の建設、運営に関する法案を成立させる計画。最初の原発(3,000メガワット)については、2016年の着工、20年の稼働を予定している。これに対してGEHのダニー・ロデリック上級副社長は「送電網や水道管など建設地のインフラ整備に2年、原発建設に40カ月、その後のテスト運転に1年はかかるため、2020年中に本稼働するには遅くとも2014年初めに着工しなければならない」と語った。

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GEHと競合のWH、EDF・アレバ連合は1日、ポーランド議会のエネルギー委員会に対し、入札の意思を明らかにした。3社ともすでに原発計画の事業化調査で、PGEと協力することに合意している。PGEによると、原発の建設費は1,000メガワット当たり30~35億ユーロになる見通しだ。

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